体重109キロから始める糖質制限ダイエット戦記

107kgのデブ男がまず食事だけで体脂肪をうまく減らしていこうという都合のよい狙いのダイエットブログ(糖質制限・美味しく外食・たまにファスティング)

ファスティングはカロリー制限と効果は同程度? ネガティブな記事を集めておく

Overall, the available evidence suggests that IER paradigms produce equivalent weight loss when compared to CER, with 9 out of 11 studies reviewed showing no differences between groups in weight or body fat loss.

Effectiveness of Intermittent Fasting and Time-Restricted Feeding Compared to Continuous Energy Restriction for Weight Loss

  (i.e., intermittent energy restriction, IER).

continuous energy restriction (CER)

 

IERが間欠的ファスティング、CERがカロリー制限です。

体重減少の効果に差がないとのこと

 

5 Reasons Why You Should NOT Try Intermittent Fasting

The Biggest Disadvantages of Intermittent Fasting

 sponsored articleとなっています。ヴィーガン食の企業みたいですね。

intermittent fasting news & latest pictures from Newsweek.com

Newsweekでintermittent fastingタグの記事を見ると2020年からの記事はほぼsponsoredで、基本的には勧める記事が多いですが、上のような記事も出ています(しかし、記名でないですし、根拠も示されていないので、どうなのでしょうかね)。サイト名のブランドにつられてはってしまいましたが、さほど重要な記事ではないかもしれません。

 

信頼しなくていいダイエット結果

短期間ものはまず間違いなくなんとでもなります 

水だけで2~4kgは変動させられるので、その程度を1週間のような短期間で達成したものは(それがちゃんとした運動と食事制限によるものである可能性はありますが)、参考にする必要はないと思います。

 

体脂肪率の減少をうたうもの

体脂肪は測るタイミングで私の場合で5キロ(体脂肪全体が35kgぐらいなので15%ぐらい)とか変動があります。

体重も水を入れて、それを抜けば3キロぐらいの増減は簡単に出来ます。

これで普通の体重の人、80kg、体脂肪率30%の男性が、いたとして、まずは水を抜いて、80kg、体脂肪は上めに出たのを使って、26kg、これで33%でしたと。

で、3日、何かしらのダイエットをやったとして、計測タイミングだけで24kgは出せるので30%になりました! 3日で-3%とか、なんとでもなってしまいますね。

3日でー3%ということは、1ヶ月でどれがけ痩せられるんだろう、、とか、そういう皮算用は基本的に意味のないことです。

部分痩せは嘘。痩せ順は男女で違うし個人差も大きい

部分痩せは嘘

まず、部分痩せは出来ないという事実がある

Fitness myth busted: You can't control where on your body you lose weight from - ABC News

脂肪はひと繋がりの組織なので、部分痩せはない、ということだ。

Spot reduction - Wikipedia

wikipediaには項目まである。当然mythだという論調である。

ただ、ある程度まで脂肪が落ちてきたときに、例えば腹筋が浮かび上がっているかどうか、というのは、腹筋の厚さとその上の脂肪の厚さの兼ね合いで決まる。そこで、脂肪をそこまで落とさなくても、腹筋をつけることで、シックスパックをはっきり見せるというアプローチもある。筋肉は部位ごとに別れていて、特定部位を集中的に鍛えることが可能だからだ。

こうなると、特定の体の脂肪を痩せさせた(ことで、何らかの筋肉を見えるようにした)ようにも見えるだろうが、実態はそうではない。これらは別個の事象だとのことだ。

痩せ順の根拠がみあたらない

ここから少し進んで、部分痩せは出来ないが、体のパーツには痩せ順があるので目的部位まで目に見える成果が出るまでめげずに頑張りましょうといって順番を説くサイトが複数ある。

これ自体は特に害のない主張で(つまりダイエットは簡単にやめてはだめだということだ)、問題はないと思うのだが、「肝臓に近いほど痩せる」などと訳知り顔で書いてある割に、医師や栄養士などが関与しているサイトが存在しない。

記名の根拠ある意見

英語圏を見てみると、少しは出てくるので紹介しよう。

 

まずは、最初のwikipediaには、個人差を断りつつ

For many people, abdominal fat is more metabolically active and can be reduced easier than fat in the lower regions of the body. 

腹部の脂肪は代謝が活発なので、下半身より先に減る傾向にあると書かれている(ちなみに、日本のサイトによく乗っている順番では腹はさほど上には来ない)

 

Where Do You Lose Weight First? Do Certain Areas Lose Weight Faster?

Where Do You Lose Fat First? | Livestrong.com

 

このあたりの記事では男子では腹から、女子では全身から痩せていくある。(聞かれている人が同じだが)

 

ResearchTrusted Source has found that men tend to lose more weight from their trunk area, while women lose more weight from their hips.

Where Do You Lose Weight First?

 

こちらでは男子は腹から、女子はヒップからとのこと(ヒップの生物的な重要性は確かに男女で異なるだろう)

 

Weight Loss: Where Do You Lose (and Gain) Weight First?

こちらで、男女に関わらず一般に腹と胴から痩せていくので、(女子に比べお尻には肉が付きにくい)男子のほうが早く目に見える、という説明をしている

 

男女差は皮下脂肪と内臓脂肪?

私としては皮下脂肪と内臓脂肪の差のつきやすさが男女であるのでそれのようにも思える。つきやすさと落としやすさは比例するとも言われ、先に内臓脂肪から落ちるということがよく言われている。

メタボリックシンドロームの基準の男女差に関連して)これは国内でも専門家から多く言われているので、適当に2つほどリンクを貼っておく。

朗報!実は「男の脂肪」は簡単に落ちる | 健康 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

Q 男女で腹囲の基準が違うのはなぜ?
A 男女で皮下脂肪のつきやすさが違うからです。

花王株式会社 | 知りたい!教えて!内臓脂肪!

内臓脂肪は当然内臓につくので、典型的には腹部または胴(胃の周りが多いらしい)であって、腹部から落ちる、男子は内臓脂肪のウエイトが高いので腹部に結果がまず表れやすい。そこから先は皮下脂肪なのであとは骨格や筋肉を含む体型などで脂肪の加減の見えやすさが変わってくるので個人差が大きい、そういう風に考えると納得しやすい。

内臓脂肪は、肝臓などの周りにべったりとついているようなイメージがありますが、実際は胃や腸の周りにある大網脂肪や腸間膜脂肪がその代表です。

BLOG第13回 内臓脂肪と皮下脂肪 | 森下記念病院

 

 

結局個人差が大きい

どのサイトでも個人差が大きいとも言われている。これは目立つか目立たないかの問題でもあるので、骨の問題でもあるだろうから、それはよくわかる。

しかも、遺伝的な影響が大きいので親族の痩せ方がわかれば参考になるそうだ。

また、個人差というのは安定しているので、直近でついた脂肪がまず落ちる傾向にあるとのことだ。要は顔についたなと思ったらすぐ落とせば顔から落ちるということだろうし、全体的に丸々してしまったら、とりあえず体重を落としてみるしかない、ということだろう。(ということは、痩せ順自体は存在するが、事前にはよくわからないといったところだろう)

 

痩せ順についての個人的な経験

まず、百キロ超えの頃はなにせ腹が固くて仕方なかった。三段腹という言葉があるが、中身がパンパンで詰まっているので、段になる余地は無いのだ。

これが90キロ代になるにつれて、つまめるようになり、段が復活してきた。(太ももなども同様に柔らかくなっていった)

2つ説明がありえると思っている。

一つには既に皮余りが始まっているという説明である。皮余りについてはそのうち別記事を立てるが、太りすぎて伸びた皮はブチブチに断裂していて、戻らない。そこで、中身が減るとだるだるになってくる、そういう現象である。(肉割れとして亀裂が入っているのでぶちぶちになっているのは確実である。皮膚の代謝でどの程度まで戻っていっているのかは不明)

もう1つは、硬い内臓脂肪がまず減って、柔らかい皮下脂肪のウエイトがあがったので、柔らかくなったというものである(実際は、内側から、内臓、内臓脂肪、筋肉、皮下脂肪の順に並んでいるのだが、まあ硬い芯がなくなれば、全体として動かしやすくはなる、とも、それは関係ないともどちらにも思える)。傍証として、肝臓の数値が軒並み良化したというのもあった。

しかし、腹囲については、劇的な変化はない。一般に1キロが1センチだと言われるが、それよりも遥かに少ないペースである。(ただ、脂肪が柔らかくなってだるだるになっているので、パンパンだったころとすると全体の体積は減りつつ、重力でへその辺りに脂肪が集まっている感もある。従ってこの体重(90kg)、体脂肪率(40%)では、まだ脂肪の減少と腹囲が一致しないのかもしれない。

ということで、腹やせが最初だとすると、腹囲がさくさく減っていればよかったのだが、そういう印象でもない。しかし、腹の柔らかさはかなり劇的な変化なので、大きさの現象以前に何かが変化したことはまず腹に大きく出ている。それが私の実感である。

 

 

除脂肪メソッド ハンディ版

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  • 作者:岡田 隆
  • 発売日: 2015/04/04
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食事制限のみのダイエットの弊害(筋肉量の低下)

【管理栄養士コラム】体重を減らすと、内臓脂肪と皮下脂肪どちらが優先的に減るのか? | 遺伝子検査・DNA検査のMYCODE(マイコード)

 

18週間のダイエットで、7%の筋肉量低下があったとのこと

 


【男女別】筋肉量の平均値とは?体型に応じた"効果的"な対策方法まで解説 | Smartlog

【体脂肪を落とすことよりも筋肉が大切!】筋肉量を効果的に増やす方法を伝授します – EPARKくすりの窓口コラム|ヘルスケア情報

平均的な筋肉量が22kg〜26kgだそうです。除脂肪体重の約半分と言ったところです。

すると、重さで7%と言えば1.6kgぐらいが失われる計算でしょうか。

 

単純に筋肉量に、基礎代謝が比例するとして

私の基礎代謝が1500kcl。その7%ですから、100kclぐらい減ってしまいますね…恐ろしい……でしょうか?

 

100kcl*360で一年で5kgの差が出る! いや基礎代謝✕1.5で毎日消費されるのだから7.5kgの差が出る! まあこう書くと恐ろしいですね。

確かに取り戻したいです。

 

これはあくまで最大なので少しシリアスに見積もりましょう

「基礎代謝」で肥満を予防 筋力・肝機能を上げよう|NIKKEI STYLE

加齢とエネルギー代謝 | e-ヘルスネット(厚生労働省)

基礎代謝における筋肉の占める割合比率は1/5程度のようです。そうすると、1.6kgで20kclぐらいになりますが……。その手の計算で筋肉1kg=13kclがよく引き合いに出されるようです。(計算通りですね)

 

しかし、実測はそうはなりません。もっと影響があります。

http://www.yspc-ysmc.jp/column/health-fitness/diet-theory/theory-3.html

 実験は、19~22歳の男性を対象に全身の筋トレ(スロートレーニング=スロトレ)を週2回の頻度で3ヶ月間実施し、基礎代謝量の変化を調べました。その結果、3ヶ月後に除脂肪量が約2kg増加し、基礎代謝量が約100kcalアップしたと報告しています。

除脂肪体重2kgで100キロカロリーです。重さベースで考えると、18週間の食事制限でベースカロリーが100kcl弱(80kcl)失われると考えてもさほど間違いではなさそうです)。

 

筋肉1kgで13kcalだけ? | 山本義徳|やまもとよしのり(ボディビルダー) official ブログ by ダイヤモンドブログ

信頼できる報告によれば、除脂肪体重が1kg増えると、一日に28.5kcal多く消費されるようになる(国立スポーツ科学センターの発表)。
また東大の石井先生や国立健康・栄養研究所の発表によれば、トレーニングによって除脂肪体重が1kg増えると、基礎代謝は一日に50kcalほど増えるともいう。
これはノルアドレナリンなどホルモン分泌の増加が関係しているようだ。さらにDITも増えるであろう。

これもそんなに数値として外れてはいないですね。下の数字を使えば1.6kgは80kclですから。28.5は1.5倍でちょうど50kclですから安静時基礎代謝と実際の消費程度の差です。

 

かつ、安静時と運動時では違うということも主張されていますし、筋トレをすれば内蔵も鍛えられるとも主張されています(これが結局13ではない正体でしょう)

 

ともあれ、18週間の食事制限ダイエットで1.6kg筋肉を失って、代謝が80〜100kcl落ちました、というのはリアルなシナリオということです。年間5〜7.5kg分のカロリー消費が失われます。

 

これは避けたいことです。

 

取り戻すコストはどれぐらいでしょうか?

 

一月でどれぐらい増やせるのでしょうか?

筋トレで筋肉がつくスピードや自分につく筋肉量の限界を知りましょう - 豊かな暮らしナビ

筋トレ初心者は体重の1〜1.5%だそうです。

70kgなら0.7kgですね。

 

 実験は、19~22歳の男性を対象に全身の筋トレ(スロートレーニング=スロトレ)を週2回の頻度で3ヶ月間実施し、基礎代謝量の変化を調べました。その結果、3ヶ月後に除脂肪量が約2kg増加し、基礎代謝量が約100kcalアップしたと報告しています。

これもまあわかる話です。しかしちゃんとしたトレーナーが付いての話ではあるので、もう少しかかるかもしれません。

 

How Much Muscle Can You Gain in a Month?

 

ともあれ3〜4ヶ月ぐらいで一応取り戻せるのではないでしょうか?

 

私の今の筋肉量の低下ペースは、最初の頃、明らかに体重と一緒に筋肉量が減っていってます。

12月の頭に55kgあった除脂肪体重は、1月に50kgになり、しかしなぜかそこから持ち直し、53kgで安定します。そこに危機感を感じてタンパク質を増やしたからではないかと。

そのあとはほぼ53kg台で安定しています。ただじりじりと下がっているのは感じているので、ひょっとすると今月53を切ってしまうかもしれませんが、そこまでに3ヶ月です。

適正体重になるまでにもう1キロほど筋肉量が減ってしまうかもしれませんが、食事制限のみをやったあとに筋トレをやるのと、食事制限と筋トレを混ぜてやることを比較して、メリット、デメリットを考慮して決めればよいのかなと。

 

私としては、筋トレは筋トレで食事と運動法を見ないといけないということで、パラメータが多いので初期失敗しやすいと考えています。

さらにそこに食事制限も重ねると、何をしたからどんな成果が出たのかわかりにくくなり、モチベーションダウンでやめてしまっていた可能性が高いと思っていまして、片方ずつやればいいやと思っている次第です。両方やると時間の面でももストレスの面でも倍圧迫されますしね……。

 

 

 

 

 

 

ダイエットでやたら意見の別れていることと私がどうしたか

食事の回数は多いほうがいいvs少ないほうがいい

血糖値の増減を重視して、脂肪をつけるのを避けるというアプローチですね。

私も「一日一回ドカ食いするのは相撲取りの食い方だよ」と言われたことがあります。

だいたいボディビルダー系の人は前者です。

一日に何度も食べてトレーニング前は少し増やそうとかそういう概念がある場合もあります。

なかやまきんに君とかはそのへんは明言してなかった気はしますが。

バズーカ岡田さんはその筆頭ではないかと。

除脂肪メソッド ハンディ版

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https://youtu.be/n3_ZXgg6lGo

山本義徳も一応多くてもいいんじゃないか?派ですわ

 

http://changebodycomposition.blogspot.com/2014/03/alan-aragon.html?m=1

ボディビルで名前が出るアランアラゴンは食事の回数は関係ないと言ってますね

 

 

最近はやりのファスティング主義者は後者です。お医者さんとかが多いでしょうか。

 

こちらは間欠的ファスティングでも一日一回とかなので、必然的に一度に多く取ることになりますし、間食は避けます。

 

トロントの〜は36時間ファスティングとかだとファスティング期間外もいわゆるケトジェニックダイエット状態にするので、血糖値の増減はあまり気にしなくて良い状態になっていて、その上でインスリン抵抗性の調整というメリットを狙う感じなのだと思います

 

私はやって見たら回数増やすほうが痩せにくくて、ファスティングは(カロリー計算通りに)痩せたので、後者を支持していますが、ファスティング前から糖質制限状態で、そのままメリットだけ享受したからかもしれません。

 

食事制限筋肉減る派と減らない派

 

これもほぼこの2つの流派次第なのですが、前者は減る派で、後者は減らない派です。

 

思い付く違いとしては、筋肉を失うことを「減量中なら仕方ないね」と思っているか「絶対だめ」と思っているかの差かもと思ってはいます。トロントの〜にはファスティングで筋肉は減らないと書いてありますが、導入期に少し減ることは書かれているので、実際全く影響なしではないのでしょう(ほぼ同じことが書いてあるhealthlineにも新しい論文で、筋肉が減ると書かれてました。要は係争中ということかと。

 

大事なことはどれぐらい減るかかなと思います。

 

 

ファスティング中に恐れ過ぎなくていいかもしれないこと

すべてトロント医師の〜によります。実体験でもそうだったもののみ載せます

 

 

 

頭痛

単純な塩不足だということです。スープ2塩を足しておくのもいいですし、私は紙皿に塩を出しておいて、砂糖をなめるように舐めていました。

塩分過多は普通際つけるべきですが、普段あれだけしょっぱいものを食べておいて、今更ファスティング中に気にすることはないかなと。

だいたい初日は頭痛の前兆があり塩を出すことになりますが、二日目、三日目は慣れるのか味噌汁だけでほぼ足りてる気がします

筋肉のけいれん

これはなんかいかにも「筋肉に悪いことが起きてるんじゃー」「筋肉が分解されちゃってるんじゃー」という感じでしたが、マグネシウム不足だそうです。

で、私は特に対策していません。よく考えたらファスティング中以外も頬がピクピクしたりするわけで、痛いわけでもないので、気にしなくていいかなと。

 

 

ダイエットの成果を毎日確認して長続きさせるために(体重計・体脂肪計の本当の使い方について)

ダイエットの成果、毎日確認しないと続かない!

毎日の計測でダイエットの成果が確認出来ることはめちゃくちゃ重要です。行動科学的に考えても成果が毎日、出来れば一食おきに確認出来ることは非常に重要です。

 

 

結論:体重と体脂肪、両方を併用して計測することで細かく進捗が分かります!

前提として、体重と体脂肪計を備えており、wifibluetooth機能つき(←これが重要)で、載るだけで自動で計測結果を保存してくれる体重計をまず購入する必要があります。

私はアプリが体脂肪量を絶対値で表示してくれるWithingsという海外メーカーの体重計が圧倒的におすすめです。後述の通り、体脂肪率はあてにならないので、体脂肪量を簡単に目視出来る必要があります。

 

 

体重測定と体脂肪測定との両方の癖を把握して正確な体脂肪減量の進捗をはかろう!

要は2つの数字で、変わりやすいところ、変わりにくいところがあるので、その癖を把握して、少しでも正確に体脂肪量を把握しよう!というのがこの記事の趣旨です。

体脂肪測定の癖:メリット・デメリット

メリット:水の増減に強いので、食事の前後で測ると体重ほど増えていないことが確認できて、安心する。これによって、安心して水でかさ増しされた食事をとることが出来るようになる(これが大きい!)

デメリット:起床してから眠るまで、立っている時間の長さに応じて規則的に増えていってしまうので、朝と夜では同じ状態でも数字が違う

体重測定の癖:メリット・デメリット

メリット:時刻によって変わることがない

デメリット:水の増減に敏感に反応してしまうので、水分を大量にとる、スープを飲む、などの種類のカロリーオフに対して、慣れていないとネガティブに感じることが多い。体内の水の量のイメージがないと、リバウンドに過剰に怯えてしまう。

 

体重計に乗る前に:1日に減らせる体脂肪には論理的な限界があるのでそれ以上の増減は、絶対体脂肪ではない!

1日に減らせる体脂肪の限界ですが、体脂肪計を持ってない人はまず買ってください。体脂肪計なしでは、成果が計測が出来ないので、ダイエットは絶対成立しません。

 

さて、私を例にとると、体脂肪計を買って最初の頃は100kgで体脂肪率が45%でした。

 

キャッチ・マカードル(体脂肪率を考慮した基礎代謝量計算式) - 自動計算サイト

 

ここから計算すると除脂肪体重は55.00 kgです。基礎代謝は 1558キロカロリーです。

で、仕事で体を動かすことは全くないので、基礎代謝に1.5をかけて、2337キロカロリー。ということは完全に絶食したときに減らせるカロリーが2337キロカロリーなわけです。これは脂肪に換算すると、脂肪1kg=7200kclですから、2337/7200=0.325kg

はい。325g以上は絶食しても絶対に体脂肪は減りません。

運動によるカロリー消費があればもちろん伸ばせます。

消費カロリー早見表|活動量計カロリズム|株式会社タニタ

一般の人、というか体重3桁の人が出来る現実的な運動で一番負荷の高い水泳(有酸素運動ですから脂肪が燃えるとされています)を2時間したとしましょう。100kgの人向けの数字はないので80kgの人向けの数字を使うと112kcl/30分 ですから、2時間で448kclです。もう計算しなくても分かるでしょうが、448/7200=0.062kg

62グラムです。基本的には体重計の誤差レベルですし、体重三桁の人は2時間泳ぎ切るのは普通無理ではないでしょうか(私もこの「水泳最強論」に惹かれてやったことがありますけど、歩いたりをはさみながら偶に100mほど泳ぐだけでも1時間でヘトヘトでした。)

448kclってそれで疲れてちょっとあぶらっこいもの、餃子1皿増やしたら終わりなカロリーです。

もちろん、1ヶ月毎日2時間泳げば、448*30/7200=1.87kg 立派に2kg弱の減量の可能性があります。ですから、運動には非常に意味があります。

ありますが、1日単位で見たときに、体重計で1日に400g、減るということは基本的にはない。しかもこれは絶食したときの仮定で、絶食して2時間水泳はかなり厳しいでしょうし、絶食といっても多少はカロリーとるわけで、まず300g以上痩せることはないし、長期的に続くダイエットを考えれば、200gが限界です。

これで楽になりませんか、どんなに頑張っても人は200gしか痩せられないです

これは私の貧弱な筋肉+あふれる脂肪の体をベースにしています。でも、太ってる人ってそんなもんじゃないでしょうか。もとラガーマンだったから除脂肪体重が80kg、脂肪が20kgですって人がいたら、基礎代謝が私の1.6倍あるので、数字の上ではもっと早く痩せられますけど、それ変なことして痩せる必要ないですからね。体脂肪率20%だし。

もともとスポーツをやっていた人でいえば、除脂肪体重65kgぐらいの人はいるかもしれませんが、調子のいい日はともかく、平均的には1日200gが限界というので間違いはないと思います。

ということは、200g以上の増減には別の理由があります!

体重測定は水の増減を差し引かなくてはわからない

まず、体重の変動はこの「水」に支配されています。

水(による体重増減)を制すものが体重計を制するわけです!

いくつか水によって本当の体重(要は体脂肪)は増減していないのに、体重が増減してしまうことで、モチベーションがダウンしたり、自分に合わない食事を続けてしまったりといったことが起こりうるパターンを紹介します。

 

水による体重増減パターンその1:睡眠中の汗

これは寝る前と起きた時の体重を測れば簡単にわかります。眠ることで少なくない体重が増減します。私は起床した後トイレにいくところまで含めて、だいたい600g外に水分が出ていくことがわかっています。これって、絶対1日で痩せられるkgよりもはるかに大きいですね? これで痩せたの痩せないのと一喜一憂するのは大間違いですから、1日の体重増減のうち、この数字(多分人によって違うと思います)は、ただの水の出入りです。

水による体重増減パターンその2:食事に含まれる水分、飲み物

これ、当たり前なんですけど、水はカロリーではないので、この増減は自然とならされていくのに、体重が増えてしまった!とびっくりしてはいけません。

むしろ、水の多い食事や飲み物をたくさん飲むことは、満腹感が出ますから、結果的には減量の味方ですが、食前食後で体重を測ると、たしかに体重が増えてしまうので、それについて事前に意識しておかないと、罪悪感が出てしまって、遠ざけるということになりかねません。

水による体重増減パターンその3:糖質制限初期・ファスティング初期

糖質制限ダイエットでも、まず、糖とともに水が抜けることがよく言われます。ファスティングも、糖質も含めて全部抜くわけですから、同じロジックで最初の頃まず水が抜けていきます。これでぐっと体重が落ちるので嬉しいわけですが、だいたいこれは最初のご祝儀であって、続きません。

しかも、糖質を食べれば水も一緒に戻ってきます。これをリバウンドだとかリバウンドじゃないというような言い方をする人がいますが、結局のところ、3日糖質制限をして、水が2kg減って、そのあと200g減って、で、糖質戻したら2kg戻りました。で、ちょとその日は水を飲みすぎたので、400g増えました(ジュース一本分ですからね。そういう日もあるでしょう)。それで前日から一気に2.4kg増えてしまった。リバウンドだ、糖質制限はきかない、とかきく、とかそれも変な話です。ファスティングも同様です。ですから、まず、糖がもっている水が抜けきるまでは、そもそも体脂肪減ってないよね、というのが、体脂肪計をもっていれば確認出来るので、初期こそ執拗に体脂肪をはかり、体脂肪がある程度減るまで、この手のちょっと過激なダイエットを続ける覚悟をするか、そこまででないのであれば、もっと単純なカロリー制限と運動のようなことをするべきです(それで痩せられる方が健康的でしょう)

 

体脂肪の増減パターン:はかる時間(朝:高く出る→夜:少なく出る)

これは規則的なので、一度把握してしまえばなんということもないんですが、それにはこまめな計測が必要です。

仕組みはわかりませんが、タニタもそう言っています。体の中の水分の分布が代わってしまうことで正確に計測が出来なくなるということですね。

これは、途中で昼寝をしてみたらわかりますが、また体脂肪率は上がります。(足から水がひきあげられるのでしょう)

厄介なことに、体脂肪の増減はかなり大きくて、Withingの体重計を使っている私の場合でいうと、1日に5kgぐらいあります。朝45kg夜40kgとかです。

ひょっとしたら他のメーカーはもっと少ない可能性もありますが、それぐらい増減する中で、ゆるやかにダウントレンドになっているか、それを見ていく必要があります。

 

正しい体組成計の使い方|健康のつくりかた|タニタ